「赤かぶオーナー事業」活動報告

南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山

  主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 上口長博)

 ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶ栽培を行う「赤かぶオーナー事業」が、南砺市上平地内にて開催されました。
 とやま棚田ネットワークでは会員およびご家族の皆様(14人)と参加し、9月から10月にかけて、種まき、間引き・草取り、収穫作業を行いました。

○種まき:9月7日(土)

 不安定な空模様が続いておりましたが、当日は晴天に恵まれ、無事に当日を迎えることができました。この日は、オーナー(応募6組)や関係者らが参加して種まき作業を行いました。
 開会式では実行委員会長の上口会長からの挨拶や、事務局から種まきについて説明を受けた後、赤かぶ畑に向かいました。とやま棚田ネットワークでは3区画の畝で作業を行いました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

赤カブ種まき

 種まきでは一つの穴に種を3~4粒ずつ蒔きます。種まきは腰を屈め、細かく横に移動しながら行っているため、腰と膝に疲労が溜まりますが、この作業が赤かぶの今後の成長に大きく影響してくることもあり、皆さん汗をかきながらそれぞれが心の中で今年の豊作を祈りつつ、集中して作業に取り組んでおられました。

 種まき作業は皆さんのご協力によりスムーズに終わりました。その後、閉会式がありました。事務局から今後の予定等の説明を受け、主催者側でご用意された昼食と冷たいお茶をいただき、赤かぶが無事に発芽し大きく成長する事を期待して帰路に付きました。


○間引き・草取り作業:10月6日(日)

間引き・草取り
間引き・草取り

 種まきから1ヶ月後、無事に若菜が育っていますようにと、毎年祈りを込めながら訪れます。今年もマルチを掛けずに種まき作業を行いましたので、びっしり雑草が生えていると予想しておりましたが、予想通り雑草が生い茂っていました。よく観察してみると様々な種類の草が生えており、まさに「雑草」という名前に負けない光景が目の前に広がっておりました。初めのうちは、雑草を前にした皆さんの心模様のように、空模様も芳しくありませんでしたが、作業が進み雑草が減っていくにつれ、空の雲も減り太陽が少しずつ顔をのぞかせ始めました。まだ夏場のような暑さの中、参加された会員の皆さんは汗をかきながら、腰を伸ばしながら、熱心に取り組んでおられました。今年は発芽状況も良好で、すぐり菜をお持ち帰りする方もおられました。間引いた後の若菜は心配になるほどぐったりしておりましたが、数日経てば元気になっているとのお話を聞き、自然の力の偉大さをあらためて感じました。この間引きを乗り越えた若菜がしっかり成長することを願うばかりです。


○収穫作業:10月27日(日)~

収穫
収穫

 皆さま待望の「五箇山赤かぶ」の収穫作業の日を迎えました。
 今年は天気が不安定な日々が続きましたが、当日は天気も良く、開会式を行った後、畑に向かいました。

 成長具合に期待と不安を抱きながら畑に到着しましたが、見ると間引き終了後はぐったりしていた葉っぱが元気に成長していて安心しました。しかし収穫してみると小ぶりなカブが多かったようです。もう少し育てるために何個か収穫しないでおく方もおられました。今年は畑で全体的にあまり成長しなかったようです。

 天気の関係上当初のスケジュール通りに作業を進めることが出来ず、それが生育に影響したかと思うと悔しい気持ちもありますが、この気持ちを来年に繰越計上し、来年皆さん大きな赤かぶを分かち合う原動力にしていきたいと思います。

 今回も、無事に赤かぶオーナー事業の活動を終えることができたことは、主催者の五箇山農業公社さんや、とやま棚田ネットワーク参加者の皆さんのおかげと感謝しております。

 とやま棚田ネットワークでは、来年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。