「赤かぶオーナー事業」活動報告

南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山

  主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 長崎喜一)

 南砺市西赤尾町地内にて開催された「赤かぶオーナー事業」に、とやま棚田ネットワーク会員9組(18名)の皆様と参加し、ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶの栽培活動を8月から11月にかけて行いました。

○種まき:8月30日(日)
 あいにくの小雨模様となりましたが、赤かぶオーナーやボランティアの「五箇山棚田コーリャク隊」ら総勢約60名が参加して種まき作業を行いました。
 開会式では、今年から新たに就任された長崎会長の挨拶があり、その後、事務局から種まきについて説明を受けてから、皆さん雨具を付けて赤かぶ畑に向かいました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 畑の区画は26箇所に区画割りされ、各オーナー名称を書き込んだ木製看板を畝に立てました。小分けにされた種が参加者に配られ、地元の方々で整備された畝に15~20cm間隔の小さな穴をあけ、種を3粒程度づつ蒔きました。

赤カブ種まき
赤カブ種まき

 ただでさえ狭い畝の間が雨水でぬかるんでおり、皆さん作業に大変苦労されましたが、種を落とす穴を開ける、種を蒔く、土をかぶせる作業などの手分けをし、和気あいあいと種まき作業を行いました。
 作業終了後は隣接のスキー場レストハウスにて、たきこみごはんと山菜うどんをおいしくいただきました。

○間引き・草取り作業:9月20日(日)~21日(月)
 種まきから3週間程度が経過しました。種まき時が雨模様だったためか、当ネットワークの畝の発芽にムラが生じ、管理されている五箇山農業公社さんにて追加の播種を行っていただきました。育ち具合の大小はありますが、赤かぶの苗はしっかりと育っています。

間引き・草取り
間引き・草取り

 カブが大きく育つように間引きにより1~2本の苗だけを残し、また、まわりの雑草も取り除きました。

○収穫作業:11月1日(日)~3日(水)
 明け方の寒さを感じる11月に入りましたが、開会式の頃には青空が広がり穏やかな陽ざしの下、皆さま待ちに待った「五箇山赤かぶ」の収穫作業が始まりました。

赤カブ収穫
赤カブ収穫

赤カブ収穫
赤カブ収穫

 赤かぶは、大きく育っているものから相当小ぶりのサイズまで様々でしたが、参加者の皆さんは思い思いに収穫されました。作業後には閉会式があり、その後、おにぎりと豚汁が振る舞われ、皆さんで美味しくいただきました。

 今年の赤かぶオーナー事業も収穫までしっかり作業が行いましたが、種まき時の環境または蒔き方等どこかに問題があったのか上手く発芽しない種があり、管理された公社さんやネットワーク参加者の皆さんに少なからずご迷惑をお掛けし、来年への反省材料となりました。
 とやま棚田ネットワークでは、平成28年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。