「赤かぶオーナー事業」活動報告
南砺市上平地域 『みんなで農作業の日』in五箇山
主催:『みんなで農作業の日』in五箇山実行委員会(会長 上口長博) ご当地伝承の甘くておいしい赤かぶ栽培を行う「赤かぶオーナー事業」が、今年度は昨年に引き続き南砺市西赤尾町のタカンボースキー場で開催されました。
とやま棚田ネットワークでは会員およびご家族の皆様(22人)と参加し、8月から10月にかけて、種まき、間引き・草取り、収穫作業を行いました。
○種まき:8月26日(土)
前日までの天気予報では怪しい雰囲気でしたが、当日は暑すぎるくらい快晴で、無事に当日を迎えることができました。この日は、オーナー(応募11組)や関係者らが参加して種まき作業を行いました。
開会式では実行委員会長の代理として五箇山農業公社の堂前事務局長からの挨拶や、事務局から種まきについて説明を受けた後、赤かぶ畑に向かいました。とやま棚田ネットワークでは4区画の畝で作業を行いました。
昨年まで、畑では畝の管理のため主催者側で畝に“マルチ”が掛けられていましたが、風でマルチが剥がれる等の反省から今年はマルチを掛けずに作業をすることになりました。
種まきでは一つの穴に種を2~3粒ずつ蒔きます。ぱっと見ると砂に思えるほど小さい種なので、慎重な作業となりますが、この蒔き方が赤かぶの発芽を大きく左右するということなので、皆さん汗をかきながら集中して作業に取り組んでおられました。
種まき作業は皆さんのご協力によりスムーズに終わりました。昨年よりも手際よく作業されていたように感じました。その後、閉会式がありました。事務局から今後の予定等の説明を受け、主催者側でご用意されたお弁当と冷たいお茶をいただき、赤かぶが無事に発芽し大きく成長する事を期待して帰路に付きました。
○間引き・草取り作業:9月16日(土)
種まきから3週間後、無事に若菜が育っていますようにと、毎年祈りを込めながら訪れます。今年はマルチを掛けずに種まき作業を行いましたので、びっしり雑草が生えていると予想しておりましたが去年よりは少なかったように感じます。雨の降らない日が続いていましたので、畑の土もカラッカラになっていました。まだ夏場のような暑さの中、参加された会員の皆さんは汗をかきながら、腰を伸ばしながら、熱心に取り組んでおられました。去年よりは発芽状況が良好であるように感じましたので、すぐり菜をお持ち帰りする方もおられました。しかしもう一声発芽してほしいところなので、今回学んだことを来年以降に活かしていければと思います。今はとにかく1本でも若菜がしっかり成長することを願うばかりです。
○収穫作業:10月28日(土)~
皆さま待望の「五箇山赤かぶ」の収穫作業の日を迎えました。
前日までの予報を裏切ることはできず、雨の中の開催となりました。開会式は省略して、会場に到着した人から順次、畑に向かいました。
しっかり育っているか、期待と不安で畑を望みましたが、緑々と大きく育っているたくさんの葉っぱを見て一安心しました。しかし収穫してみると小ぶりなカブが多かったようです。もう少し育てるために何個か収穫しないでおく方も何人もおられました。今年は畑で全体的にあまり成長しなかったようです。
やはり種まき、間引きには自分たちの思っている以上に慎重に、大切にしなければいけないポイントがあるみたいです。参加者同士でも教え合う姿も見られたので、来年は今年よりも満足のいく赤かぶが育ってくれるのではないかと思っております。
今回も、無事に赤かぶオーナー事業の活動を終えることができたことは、主催者の五箇山農業公社さんや、とやま棚田ネットワーク参加者の皆さんのおかげと感謝しております。
とやま棚田ネットワークでは、来年度もひき続き赤かぶオーナー事業などにも参加し、棚田保全活動の発信を継続していきます。