フォーラム・シンポジウム報告
第19回全国棚田(千枚田)サミット
第19回全国棚田(千枚田)サミットが、平成25年11月8日~9日に「人、まち、棚田 ともに未来へ ~伝えよう!まもる心、うけ継ごう!豊かな恵み~」をテーマに和歌山県有田川町で開催されました。2日間にわたり全国から約800人の参加がありました。
開会式では、地元の八幡小学校・清水保育所の児童らによる、全国棚田(千枚田)サミット公式テーマソング「棚田へ行こう!」の合唱と、小学生らによる「龍神太鼓」の歓迎演奏で幕が開きました。
全国棚田(千枚田)連絡協議会 工藤秀一会長(熊本県 山都町長)が主催者挨拶を、開催地の有田川町長である中山正隆サミット有田川町実行委員会会長、および仁坂吉伸和歌山県知事から歓迎のあいさつがありました。
基調講演では写真家の青柳健二氏が、日本の棚田百選134箇所すべてを写真に納め旅したことをはじめ、世界各国の棚田を写し追い続けている経験をもとに、「棚田は何故美しいのか」というタイトルで講演されました。
また事例発表では、和歌山大学学生ボランティア「棚田ふぁむ」田口貴浩氏が「沼の棚田における取り組み」と題し、和歌山県立有田中央高等学校の学生たちが「中山間地での活動から学んだこと」と題して発表がありました。
この後4つの分科会に分かれて議論が交わされ、第3分科会では安倍晋三首相の明恵夫人もパネラー組織の名誉顧問ということで参加されました。
2日目は、3つのコースに分かれ現地見学会があり、「あらぎ島と上湯用水路」コースに参加しました。
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蘭島は有田川の蛇行と侵食作用により舌状に形成されたもので、全国的にも大変珍しい棚田景観となっています。
棚田のアゼ石は細かな所まできれいに積み上げられており、三田・清水集落内のいたるところでも石積みが見られました。
見学コース内では地元の方々から歓迎のおもてなしがあり、鯖の押し寿司、むかごめし、お茶などいただきました。
第20回全国棚田(千枚田)サミットは、平成26年10月23日~24日に山形県上山市で開催の予定です。